美容院というビジネスモデルから写真家を考える
髪を切ってもらうこと
昨日久々に髪を切りに行きました。初めてのお店で髪を切ってもらったので、初回割引があったので、安く切れました。
不思議なもので、美容院は安さよりも髪を切ってもらう人に会うために行く方が楽しいと思ってしまいます。そして安ければいいというわけでもない。
最近街を歩いていると、1000円でカットしてくれるようなお店をいくつもみます。
QBハウスが低価格で、短時間で切れるというサービスが普及してきており、
安く済ませたい人に、人気があるからかもしれません。
私も日本に帰国して、話題になっていたので1度髪を切ってもらったことがあります。
とてもシステム化されており、吉野家の髪を切るようなコンセプトのお店でした。
確かに、安い、早い。
けれども、何かが物足りない。何かがかけているなーと思っていました。
それは、コミュニケーション。会いに行って話をするために、髪を切る。
これまでいつも同じ人に切ってもらっていました。なので、髪が伸びていくと、そろそろ切ってもらうかなーといつも同じお店に行き、切ってもらっていました。
感覚としては、久々に友達に会いにいくような感覚。
海外に住んでいた時も、最終的には日本の同じ人に髪を切ってもらい続けていました。
これは、QBハウスに比べてら確かに値段はします。けれども、その値段の違いには、その人に会って話をするためというものも含まれているので、多少高くても、またいつも行くお店に行きたいと思ってしまいます。
また、初めていくお店は勝手も分からず、様々なことが初めてであり落ち着かないなどという心理的な負担もあります。
これぞまさにスナックがなぜ、潰れずに存在しているかの本質だと思います。
スナックには馴染みの客が存在します。むしろ馴染みの客によって支えられているのだと思います。別に料理、お酒が美味しいわけでもない。
けれども、そこのお店に働いているママに会いに行く、自分がよく行く店でもあり、
自分の居場所がある。
そう行った理由から、スナックに定期的に訪れるお客さんによってスナックは成り立っているのだと思います。
とりわけ今の日本では、この自分の居場所、コミュニティーが人は本質的に求めているのだと思います。
コンビニや外食業界のチェーン店に訪れても、そこにはコミュニティー、自分の居場所はありません。ただ、単に物を買うため、サービスを受けるためだけです。
それでは、満足は得られることはありません。
このあたりにビジネスのヒントがあるように思えます。
私は、これを写真にも応用できるのではないかと思っています。
やはり馴染みのお客さんをどんどん増やしていくことで、リピートの仕事も増えていき仕事が成り立つのだと思います。
写真を撮ってもらうというのが、優先順位で1番となるのではなく、自分に会いに来るために、ついでに写真を撮ってもらう。
それぐらい魅力的な写真家になりたい。
そのために、もっともっと魅力的な自分になりたいし、そうでいたい。
魅力的な人間は、眩しいです。当然愚痴なんていうこともないですし、自分のやっていることが好きなこともであり、自分自身を好きな人だと思っています。
もっともっと魅力的な自分、写真家になるべくワクワクすることを選択していこうと思います。ワクワクすること、情熱を感じることを実際にやってみることが、全てです。
どんどん自分の感情に素直に従っていきましょう。