自ずと道はbonheur〜♪

写真を中心とした出来事、旅、備忘録を含めた写真家ブログ

友人が国籍を変えると言って驚いたこと

昨日も中国人の友達と食事をしていました。

 

彼とは2年前にフランスの語学学校で知り合い、

定期的に会っている仲でした。

 

半年ぶりに会い、

最近の近況報告をしていると、

 

今年からパリの中国系の企業で働いている

ようで、以前は親から仕送りも

もらっていたけれども、今は自分で

生活をしているようです。

 

 

彼は元々パリの大学で学んでおり、

通算で5年既にフランスに住んでいました。

 

今後もフランスで住んで行きたいようで、

話を聞いていると、

 

来年ぐらいにフランス国籍を

取得しようと思っている。

 

と言っており、驚きました。

 

私はこれまで自分の国籍を

変えるなんて一度も考えたことがなかったので、

とても新鮮でした。

 

これまで普通に日本人として、

育って来て、日本人であるのが当たり前

だったのがそれが当たり前でなくなる。

 

国によっては、国籍を二重に持っていても

問題ない国もありますが、中国や日本は、

二重国籍は禁止されており、もし国籍を

変えるとなると、これまでの国籍を

変える必要があります。

 

中国に戻るのも、

今までのように簡単ではなくなり、

自分のアイデンティティーはどうなるの

だろうかと思いました。

 

その彼に理由を聞くと、

フランス国籍を取得すると、

EU圏で労働ビザを取得する必要がなく、

自由に働ける。

EU圏に住むことに滞在許可書が不要となる。

海外へ旅行をすることに、

ビザを取得する必要がない。

中国国籍の場合は、ほとんどの国へ

旅行へ行く時にビザを取得する必要があるようです。

 

また、中国とフランスの社会制度を

比較しても、フランスの方が充実
しているようです。

 

フランスは失業保険など、

しっかりとしていますが、

中国には失業保険がなく、失業すると

本当の失業者になってしまうと

言っていました。

 

そう言ったことを聞くと、

なるほどと頭では納得はするものの、

自分がもし中国人でも、

やはり国籍を変えるのは抵抗があるなと

思ってしまいます。

 

 

 その後、夕方に別の中国人の友人にも会い、

その話をすると、結構中国では国籍を

変える人が多いようです。

 

アメリカ、カナダ、ニュージーランドなどで

国籍を変えている友人もいるようで、

割と中国の中では、国籍を変えることに

抵抗がないのかもしれません。

 

中国人自体が、元々グローバルに活動しており、

華人の人も、多数世界中に住んでいる。

そう言った歴史的、文化的な背景から

あまり国籍を気にせず、自分がいいと思う

場所で住むような感覚なのでしょうか。

 

これからの時代、国と国が争う時代、

この国という考えかた自体も古い概念

になりそうな時代。

 

多くの人がボーダレスな世界で仕事、旅行、

住処を変えるなどして、人々の交流が

深まる。

 

国というのも、徐々に昔、日本であった藩

のようなものとなり、地球全体を一つの

国、惑星と捉えられて行くんだと思います。

 

自分たちの惑星。

 

そうなって行くと、国と国との争い、戦争なんて

馬鹿げたことだと、少しづつ皆が気づき、

この自分たちの地球を良くしていこうと、

少しづづ行動していける時代が

やって来ているんだと思います。