自ずと道はbonheur〜♪

写真を中心とした出来事、旅、備忘録を含めた写真家ブログ

短編小説はじめだけ書いて見ました

奥さんとの会話の流れで、小説を書いてみようという

ことになりました。

 

昔から本を読むことは好きでした。

学生だったこと、小説家になってみたいと思い、

小説家になる方法的な本も読んでいた日々が懐かしいです。

 

時間にして30分もかかっていませんが、書きかけた終わった短編小説、

せっかくなので掲載します。

 


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 それは肌色と茶色が入り混じった水彩画のような色合いの思い出だ。


あの頃は、今を生きていた、過去を振り返るには十分な経験、思い出は十分とは言えず。
これからの自分たちの人生を歩んでいくんだろうという漠然とした思い、そして何がやりたいのか
わからず日々を悶々と過ごして、確実に時間だけは刻々と、時間がコツコツと指先でテーブルを
叩きながら、自分の人生をカウントダウンしているかのように。
 
まだ微かに残っているコーヒーを飲み干し、テーブルに乗せてあった本をバックの中にしまい、
少し目を閉じた。少し疲れているのだろうか、隣の席では大学生が岩波書のコーランを読んでおり、
若干の驚きを感じた。見たところ、どこにでもいるような学生に見えるが、少し内向的で大人しそうな
雰囲気で、頼んだ飲み物はカラっぽになっていた。
 
カフェには多数の種類の人間が同じ空間に存在し、それぞれ全く異なる人生を歩んでいる。
だから、ついつい人間観察をしたり、話しいる会話を聞いてしまう。
 
こんなカフェでコーランを読むなんてよっぽど変わった学生なんだろうか?それとも大学の課題で
無理やり読まされている本なのだろうか。少し興味がわいた。話しかけることに躊躇したが、
話しかけてみる事にしよう。
 
あの、すいません、コーランを読んでいるなんて、珍しいですが、大学の宿題か何かですか?
 
えっ、あっ、これですか、大学の宿題というわけではないんですが、興味が湧いたので買って見て、
読み始めたんです。
 
そうなんですか、私も以前イスラム教を勉強したくて、本は買ったことがあるんですけで、
あまり面白くなく、直ぐに辞めてしまいました。
 
そうですね、日本に住んでいるとなかなかイスラム文化に触れる機会もなく、
想像するのも難しいですからね。
 
いやー全くそうですね。あっ、すいません、ただ気になって、つい話しかけてしまったんで、
気になさらないでくださいね。
 
そう言い、なんだか気まずくなりそうだったので、席を立ち、話した大学生に、
軽く会釈をして店を出た。
 
外に出ると、まだ5月の涼やかな風が気持ちよく吹いており、天気も晴れ、
まだ日が暮れるには十分時間があるようだった。
 
さて、何をするかなと、時計を見て、そういえばこの辺に本屋があったな。
さっきの大学生の読んでいた本読んでみるかと、思い立ち本屋へと足を向けた。
 
 
 
それにしてもイスラム教なんて、この日本では全然見かけない。
世界3大宗教といえども、日本では全くの少数派。
 
以前学生のことに読んだ本は、多分実感の本棚に埋れているんだろうな。
エレベーターで4階にある本屋へと向かい、岩波書店のコーナーで
本を探した。簡単に見つかったので、本を手に取り、会計コーナーで代金を払い、近くの
スターバックスへと足を運んだ。
 
 
 
飲み物なんて、なんでも良かったが一番上のメニューのカフェクレームを頼み、
空いている席に腰を掛けて、早速読み始めようとし、ページを見開こうとすると、
再び、あの頃にフラッシュ・バックした・・・・・・
 
 
岩崎武とは、予備校自体に知り合った中でもあり、お互いに浪人して、
二人して東京の私立の大学へ入学し、それからも時々連絡を取り合っている中だった。
 
大学2年生のころ、、

 

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小説を書いて思ったのが、小説を書くということはなんとクリエイティブ

な行為なんだろうと思いました。誰からもこうしろ、
ああしろと言われることもなく、自分の中かから浮かんでくるイメージ、

言葉を書き出すという行為。

 

改めて小説を書いている作家さんのすごさを認識できる機会でした。

読むのは簡単であり、書くのは難しい。