音楽バンドの写真を撮るという課題
学校の課題で音楽バンドの写真を撮る課題が出されました。
ライブ中の活動写真ではなく、ポーズをセッティングし、
写真を撮る、しかも室内ではなく、外で撮るという課題。
これを聞いたときに、さすがに無理だなと思いました。
新たに何かを始めるときに、必ずやってくる観念、自分にはできない、
やったことはない、怖い。
そういった感情が生まれたときは、新たな自分へと進化する機会であり、
チャンスでもあるわけですが、客観的に見ると。
それにしても、そもそも音楽グループなんてまず知らないし、フランス語で数人を
同時にポージングをセッティングするなど、できるのか?
全く自信がありませんでした。
その課題を出されてから、街で路上バンドをしているバンドがいないか、
探したものの1ヶ月前のパリは冬のような寒さで、路上の音楽バンドは皆無でした。
学校の帰り道など、探したものの見つからず、時間だけが過ぎてしまい、
さすがに今回の課題は、自分にはできないかもなと、諦めていました。
クラスメートで1人だけ音楽バンドとコラボした人がおり、発表していたので、
自分もどうにかやろうと、現代のコミュニケーションツールでもあり、
Facebookから何組ものバンドに、無差別にメッセージを送りました。
合計して30通ほどメッセージを送り、数通返信が返ってきました。
その中でも、2通は自分の提案に承諾してもらい、1組は具体的な日程まで
確約することができました。
このグループからの提案で、観光地で観光客に混じりながら、自分たちが
おかしなポーズをした写真が欲しいということで、観光地で撮影を実行しました。
撮影中は、なんだか全く余裕がなく、深く考えることもできなかったのですが、
終わってみると、どうにか撮れたかなという感じでした。
いずれにせよ、課題をクリアすることができ、この難解な課題は
クラスの中でも、私を含め二人だけが成功することができました。
写真家は、写真を撮るだけではなく、コンタクトすることも、
大切な要素の一つだと、この課題を通じて学びました。