5月1日のパリのデモに参加:初めて催涙ガスを経験した日
5月1日のパリデモ
先ほど、フランスの5月1日のデモに参加してきました。
5月1日は、パリでも大きなデモ、つまり多くの人が参加するデモとなることが、
予想され、photojournalistとしていい写真が撮れるだろうと期待してきました。
いくつもの団体がこのデモには参加していましたが、
中でも異色だったのが全身黒づくめで、ゴーグルやマスクをしている集団。
少し異様な感じがしました。
この集団はデモの最前列に陣取っており、垂れ幕を見ると反資本主義、社会主義の
旗を持っている人もおり、主に学生が主体となった団体でした。
3時にデモが始まり、行進が行われましたが、発煙筒を用いてカラフルであり、時折、
行進の時に、爆竹のようなものを目の前のカメラマンに投げたりと過激派でした。
しかし、後から振り返ると、ほんの序の口にすぎず、ある人はハンマーを持って、
電光掲示板を壊したり、スプレーで壁にペイントしたり、そして終いには、
道の脇にあったマクドナルドの窓を割り、店内から火が上がり、店内から商品を
取ってくる光景を目にしました。
さらにエスカレートとして、詳細はわからないのですが、駅に付随した建物に向かって、火花を投げたり、石を投げたりとやりたい放題。
そんな状態で、向かいから警察が催涙ガスを投げてきました。
これまで催涙ガスなんて、映画の世界でしか見たことがなかったのですが、
突然涙が出てきて、目が痛くなり、呼吸をすると息が苦しい。
さらに吸い込むと、呼吸をするのも困難に、逃げたいけれども大勢の人が同様に後ろへ戻ろうとするものの、人が多くてなかなか進まない。
これは、本当にパニックになりました、そして怖かった。
その後、どんどん警察が催涙ガスを使いながら全身し、デモ参加者は徐々に
後ろへと後退。
実際にその場にいると、本当に戦争のような現場とも言えました。
その後、徐々に警察が周りを囲むように、過激派グループを捕獲モードへと
フォーメーションが変わっていき、それに対して学生たちは逃げながら、
ビンを投げたり、車に火をつけたり、窓を割ったりと、やりたい放題。
フォトジャーナリストとして、追いかけるものの、正面から本当に
ビンが投げられたり、石が投げられたりと、正直怖かったです。
最終的に、学生たちは散ってしまい、デモは収束へと向かいました。
それにしても、このデモはなんだったのだろうかと。
学生は本当に政治的に意思があるなら、わざわざ窓ガラスを割ったり、
意思を投げたり暴力的な手段を行う必要がないのに。
そして、警察も一般的に参加している人に対しても、催涙ガスを投げつける
というのは、やりすぎだと思います。
デモが終わってみて、この問題はどう解決できるのだろうか、
そしてこの問題の解決は今すぐには、見つからない、けれどもなんとも言えない、
怒りが湧いてきました。
だから、この思いを今率直にブログに書いておこうと。
それにしても、21世紀に入っても、未だに資本主義以外に解決策がないのだろうか。
資本主義は、ある種弱肉強食とも言え、勝者がいればかならず敗者がいる。
だから敗者の人に対しては厳しい、21世紀に科学技術も発達し、技術は進化しているものの、一向に自分たちの問題は解決しない。
僕らは、新たに意識を変えて、本当に今ある問題を克服する時期が
来ている気もする。現在、2018年。
今はまだ、どうしていいか具体的にはわからないけれども、何か行動、
意識を変えなくてはなと思った1日の出来事でした。